(※前の記事と合わせてお読みください)
サ: ちょいちょい~、ちゃうがな、何聞き間違えとんねん〇ケッ。ワイのファミリーネームは ”Montgomery” やがな。
Y: うそーん? 赤毛のアンのモンゴメリかって聞いたら即否定したじゃん! はっはーん、赤毛のアンの作者を知ら・・
サ: そこはまあええやん。うちのワイフ(日本人)がな、日本語の発音と表記の仕方をダブルチェックしてくれて「モント(テ)ゴメリ」にしとんねん。文句ある?
Y: な、ないっ・・す。
これは、英語の音をカタカナ表記する際によくあることで、まあどっちでもいいんです。音の種類が圧倒的に少ない日本語の表音文字(ひらがな・カタカナ)で、子音単独の音(無声音)が活発な英語の発音を表現することがムリゲーなのです。カタカナは便利である反面、日本人の英語の発音学習における大きな障壁となっています。これから外国語を学ぼうという方は、カタカナを忘れて発音記号で音を覚えることをオススメします。
せっかくなので、ムリゲーの例をひとつ。
明治の黎明期に、言語学者であり宗教家でもある「ヘボン」さんというアメリカ人の先生が来日し、日本語を研究していらっしゃいました。今日のローマ字綴りのスタンダードである「ヘボン式」を提唱されたえらい方です。「し」が ”si” じゃなくて ”shi” とか、「ち」が ”ti” じゃなくて ”chi” というヤツですね。このヘボン先生、ご自分で「ヘボン」とカタカナで名乗り、そのように書いた名刺も配っていたそうです。このヘボンさんを覚えておいてください。
もう一人、「ローマの休日」で有名な、妖精と謳われた美しい女優さんのお名前を覚えていますか? はい、オードリー・ヘップバーンですね。このお二人の名前の共通点は何だか分かりますか。
ヘップバーン、ヘ・バーン、ヘバン・・・気づきました?お二人の名前を並べてみましょう。
James Curtis Hepburn
Audrey Hepburn
はい、「ヘボン」さんと「ヘップバーン」さんは同じお名前です! (Y)
Σχόλια