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執筆者の写真Aiki Hamakaze

見た目は子供 頭脳も子供 フツーの子供!①

 私が以前いた道場である日、中学生の女の子が入門してきました。なんで合気道を始めようと思ったの??「和葉ちゃんがカッコよくて」はて・・カズハ?だれぞ??どうやら人気漫画/アニメ「名探偵コナン」に登場するキャラクターのようです。ごめん・・し、知らん・・。どうやらこのキャラクターは、主要な登場人物ではないものの、合気道二段の腕っぷしの強い女子高生という設定のようです。 

 そういえば、「グラップラー刃牙」という漫画に登場する「渋川剛気」なるキャラクターに興味を持って合気道を始めた、というヤローもいたなあ。このキャラクターは、言わずと知れた養神館の創立者・塩田剛三先生をモチーフにしたキャラであり、合気道家で知らぬ人は居ないでしょう。かく言う私も若かりし頃に塩田剛三先生の映像を見て、何かやるんだったら合気道をやりたいな~と思った一人です。 

 

 ちかごろは、動画共有サイトにあらゆる種類の動画が氾濫していますが、そもそも武道や格闘技に興味のない方には、突然オススメに合気道が出てくることはないでしょう。インターネットが普及する前は、人々は何で合気道を知ることになったのでしょうね。合気道は、テレビ番組や雑誌記事でしばしば取り上げられたかもしれませんが、残念ながら合気道には試合も無く派手な興行はありません。やはり大衆へのインパクトが強いのは映画やドラマ・漫画などでしょうか。というわけで、合気道が登場する作品をいくつかご紹介します。 

 

映画「激突!合気道」 

 

 いやーもうね、千葉真一(空手家の役)がスゴい!!この映画、合気道のPRにはなっていません!?とにかく千葉真一がスゴいんですっ (再)!!この人は、本当にガチで空手を修行されたんでしょうね。鬼気迫るキレッキレの連続技は殺陣の域を超えています。この映画を見て合気道より空手を志した人の方が多くても文句は言いません。対する翁先生(※)、当て身(打撃)が多いっす~。実戦合気道は「当て八分」とは言うものの、我々が日々修練しているエレガント(?)な技とは程遠い・・。こ、これが合気道の真の姿なのかっ!? 



 ともあれ、この「史実をもとにしたフィクション」である青春アクション映画が「(公財)合気会」により全面バックアップされているところが面白いです。冒頭には当時の道主:植芝吉祥丸先生の演武映像もフィーチャーされています。あまり積極的にメディアに出る印象のない合気会も、がんばっていた時期があるんですねえ。これを見ていない合気会会員はモグリ? 

 

映画「沈黙」シリーズ 

 

 はい、スティーブン・セガールさんですね。この方は大阪をメインに日本各地で合気道を修行されたそうですよ。映画の中では、合気道色は強いものの、様々な武道・武術も取り入れたオリジナル技を披露していますね。合気道家としては決して賞賛の声ばかりではなく、私生活にも醜聞は多いものの、芸の「守・破・離」を体現した素晴らしい武術家だと思います。私はこの人の流暢な関西弁と、「親日家」と呼ばれて機嫌を悪くしたというエピソードが好きです。 

 ちなみにこの人の映画の邦題の多くは、なぜか「沈黙の~」となっていますが、まったくシリーズものではありません。 

 

映画「AIKI」 

 

 合気道ではないんですが、大東流:六方会の岡本正剛先生がモデルの師範が登場します。作中では大東流の祖:武田惣角師の弟子として翁先生も紹介されています。事故で下半身不随になった青年が合気柔術を通じて生きる希望を取り戻すというお話。現実的にはなかなか難しいとは思いますが、合気道や武道の可能性を感じさせてくれる作品です。「あの先生本物だよ。だってサラリーマンだもん」というセリフをなぜかよく覚えています。そういえば、これを見て合気道に興味を持ったという人もいたなあ。 

 

 

(※)合気道の開祖:植芝盛平翁。演じるのは千葉真一の弟さん;千葉治郎 

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