合気道に関係ないのに続くんか~い?
はたまた BACK TO THE FUTURE と合気道に何か関連があるのか・・?せっかくですからなんとかこじつけてみましょう。
この映画で印象的なのは、主人公の高校生「マーティ」と老年の科学者「ドク」との友情ですよね。アメリカと言えど、この年代を超えた友人関係が当たり前であるとは思いませんが、少なくとも日本より可能性は高そうです。日本ではなんせ「敬語の壁」があり、友情というのはどうしても同年代の「横」の繋がりに限られてしまいがちです。
もちろん、日本語ほど厳格ではないものの、英語でも目上の人に対して相応しい言い回しというのはあります。ですが、ちょいと仲良くなれば、たとえ歳が離れていてもファーストネームで呼び合い、対等な語調でフランクに会話をするのは普通ですし、儒教の影響を受けた文化のように年長者に対して問答無用で敬意を払わなければならないという縛りもありません。敬老の精神は大切なこととはいえ、そのコミュニケーションにハナから上下という「縦」の関係を強いていることもまた事実です。
合気道は、数ある武道の中でも、とりわけ平均年齢が高いものの一つでしょう。競技でないとはいえ、実際に手を取り合って打ったり、投げたりする体術系の中では最も高いのではないでしょうか。これはまさに、合気道が無理なく効率の良い身体操作であることの証左です。私は40を過ぎてから合気道を始めましたが、老境にあってもなお嬉々として稽古に励む大先輩方を見ていると、自分なんてまだヤング(古語)なヒヨッコだなあとつくづく思います。
我らが関師範の、いまなお若手を寄せ付けないキレッキレの技の数々もまた壮観です。誰かが、いつか追いつく日が来るのか??ムリでしょ!?私のような違いの判らないヤングが目を皿のようにしていくら観察しても、その要諦はよく分かりません。。なんかもっといろいろお尋ねしたいなあ~。でも昭和生まれの体育会育ちには、なぜか「師範に直接質問するのは無礼である(押忍!)」という不思議な不文律があるのです。恐れ多いあまり、「三歩下がって師の影を踏まず」をこじらせてしまったのでしょう。お薬くださ~い。
「コ、コイツ・・聞きやがった・・!」
しかし、たまにあっさりがっつり質問してしまう猛者もいます。私は、驚きと怒りと羨望が入り混じった妙な気持で見ているしかないのですが、そういう時の関師範は、なんだか楽しそうでもあります。あまりズケズケお尋ねするのは、やはり礼を失するでしょうが、たまにちょっと質問してみるくらいは許されるのではないでしょうか。
とてもドクとマーティのようにはいきませんが、横だけでなく、時には縦の糸を手繰り寄せることも、上達のために必要な技術なのかもしれませんね。(Y)
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