縦の糸はあーなた~
横の糸はわーたしぃ~
という名曲にインスパイアされたわけではありません。
縦と横、というそれっぽいタイトルを見て思わずこのブログを開いてしまった熱心な合気道ファンの皆様、申し訳ございません。この記事は、稽古の役に立つ技術論ではないことを予めお断りしておきます。
私事ですが先日、古い友人と約20年ぶりの邂逅がありまして、出るわ出るわ、懐かしいやら耳が痛いやら、、過去というのは可憐で・・疎ましい。。
私の世代で若い頃に話題になった映画の一つに BACK TO THE FUTURE があります。言わずと知れた、80年代に大ヒットしたSFファンタジーですね。タイムトラベルものであるこのシリーズによると、2015年には車が空を飛び、自動サイズ調整機能のついた上着や靴、浮かぶスケボーや秒単位の正確な天気予報がフツーになるはずだったのですが・・
現在2024年においても、タイヤとアスファルトの摩擦で地を這う自動車は相変わらず右直事故やアクセルとブレーキの踏み間違えを繰り返し、ホバーボードならぬ自走モペットの暴走が止まない毎日です。
しかし、当時のSF作家たちでさえ予見しえなかった世界に我々は生きているのです。何せ彼らの想像した2015年の通信手段は、FAXが全盛だったのですから!ほんの20~30年前のSF作家たちでさえ予見できなかった超高度双方向情報化社会にしれっと順応して生きている人類のポテンシャルに驚くばかりです。
それはさておき、タイムトラベルものの常としてタイムパラドックスの完全な修正は不可能であるものの、私は恐れ多くもこの名作SF映画(1作目)に納得いかない点が一つだけあります!それは、主人公のマーティが過去から現代に戻るためにタイムスリップを試みるクライマックス。デロリアンに必要な電力1.21ギガワット(※)を供給するために、時計塔への落雷を道路に張り渡したワイヤーに導こうというのですが・・そのワイヤー・・なんで車の進行方向に対して「横」に張ってんの・・??
電車の架線みたいに進行方向に沿って「縦」に張ればええやん??
そうすれば、それがたとえ何十メートルの区間であっても何分の一秒かの時間を稼げるわけで、進行方向に対して直角に張り渡したケーブルに時速88マイルの車と落雷のタイミングをドンピシャで合わせる大博打よりも飛躍的に成功率は上がるはずです。
タイムマシンを発明するような天才科学者が、なんでそこに気づかんのや?もぅ~しっかりしてくれや、ドクっ!(※2)
TO BE CONTINUED (※3)
※1 ギガ:現在では、M(メガ)の1000倍であるG(ギガ:gígə)は周知の単位であるが、当時は一般的に知られておらず、日本でも「ジガ」、「ジゴ」など呼称が錯綜した。作品中でもクリストファー・ロイド(ドク)は「ジガ:jígə 」と発音している。
※2 ドキドキハラハラ感の演出ですよね。分かってますっ!
※3 TO BE CONTINUED :「続く」この映画で一躍有名になったこのフレーズはそもそもジョークであり、エンディングに余韻を残すための演出であったそう。一作目の公開時点で続編の制作予定は無かった。
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