2024年5月25日土曜日、やってまいりました!年に一度の合気道家の祭典、第61回全日本合気道演武大会!!
大会に携わるすべての者を祝福するような晴天のもと、会場の電光掲示板が12:00を差すと共に、勇ましい太鼓の音が日本武道館に響き渡りました。大会参加時、この太鼓の音を聞くたびに、気持ちが更に引締る思いです。
未だコロナ禍ではあるものの、年々演武者、観客と増加傾向にあるようで、会場はほぼ3階席まで埋め尽くされ更に立ち見の方々も散見されました。コロナ前に戻ったのか?と勘違いしてしまうような人々の数…例年以上に熱気と気迫に包まれた日本武道館、本大会でのエピソードを私、Mがいくつか綴ってまいります。
エピソード1. IHI合気会(第一部プログラム#38青畳)
今年は、参加道場数がとても多かった為か、昨年とは異なる集合場所(中道場)が予め用意されており、出場まぢかの我々演武者は、その他多くの参加者が集う、芋洗い状態の中道場内で、毎年恒例の人数合わせ、演武内容の打ち合わせ等を行いました。今年からこのような集合方法が変更となったようなのですが、流石はT氏、素晴らしい段取りで皆を配置し、あとは出番を待つばかり…しかし私的には、演武ぎりぎりまで、演武者が全員揃わずてんやわんやとなる、演武大会あるあるシーンも、少し見たかったなぁ(笑)
例年通り、演武開始の太鼓は演武者の“正面に、礼!”の号令に関係なく鳴り響き、IHI10名、浜風8名の計18名が出場し、演武の技、①正面打ち入り身投げ、②横面打ち四方投げ、③突き小手返し、④天地投げの4技を90秒の限られた時間内で、各々精一杯披露致しました。演武が終わった後、短い時間だったにも関わらず、どっと汗が全身から噴き出ておりました。
エピソード2. 浜風合気会(第二部プログラム#33白畳)
先にも述べましたが、参加道場数が非常に多かった為、更衣室の使用制限のアナウンスが、場内に何度か流れ皆に注意を促しておりました。本来ですと、第一部と第二部の間に休憩時間を設けてあるのですが、午前第一部の道場長の演武の後、間髪入れずに、午後第二部が始まりました。
今回、演武大会自体が初参加で、興奮冷めやらぬ演武者の方もいて、初めてこの演武会に参加させて頂いた時の事を、自分なりに懐かしく振り返っておりました。
初参加時は、日本武道館の天井すらしっかり見ることもままならず、ど緊張し、演武直前リハーサルをしたにも関わらず、演武内容をしっかり把握していなかった私は、従来の演武技である①正面打ち入り身投げの表を左右計4回行ったら、受けと取りが交代し、次の技②横面打ち四方投げに取り掛かるべきなのですが、受け、取りが共に①を行ってしまった為に、正面打ち入り身投げをばかりを全部で8回行い、後に続く技が殆どできないという始末、緊張のあまりでしょう…かなりとっ散らかっておりました(汗)。しかし、これも演武大会に参加する者ならでは故の醍醐味なのだと勝手に思っております。
浜風合気会にとっては、初の白畳! (畳は全部で赤畳、青畳、緑畳、黄色畳、白畳と5種類会場に敷かれている) 白畳は他4畳の中央に位置しているため、会場内の視線が集まりやすい、ど真ん中での演武となりました(汗)。
しかも畳の位置が会場の中央であることから、他の4道場の演武者の皆様よりも、猛ダッシュで白畳にたどり着かないと、演武に間に合いません。毎度早めの太鼓の合図で演武が始まり、あっという間の90秒、誰一人怪我無く、無事に終わることが出来ました。
(後編へ続く)
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