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執筆者の写真Aiki Hamakaze

第60回全日本合気道演武大会に参加しました

更新日:2023年6月16日

いよいよこの日がやってまいりました!

合気道を愛する全ての合気道家の為の祭典、第60回全日本合気道演武大会。

今年も、抜けるような青空、まぶしい日差しが照り付ける中、地下鉄九段下から大きなリュックを背負った我々と似た格好をした方々がゾロゾロとある一つの場所を目指し歩いておりました。そう!そのある場所とは日本武道館、よく巷で云われる“たまねぎ”です。


入口、受付付近は昨年とは比べ物にならない程の人々でごった返しており、案内係の方、演武の方、観客の方、と多くの人々が入り混じっていました。これだけの人々が行き交う会場ですので、芋洗い状態を頭の片隅に覚悟しながら、会場に入り、浜風合気会は緑の畳にて演武なので、緑のシートに、我々の兄弟道場とも言える仲のIHI合気会は白の畳にて演武なので、白のシート座ると思いきや、なぜか赤のシートに集まっていました(笑)。


開会式が近づくにつれて、観客シートがほぼ3階席まで人で埋まっていく中、我々の仲間は銘々に、お弁当やお土産を買いに行ったり、プログラムに目を通したり、隣同士で会話をしたりと開会式までの時間を自由に過ごしました。


会場のデジタル時計が、丁度12:00を差した頃、割れんばかりの太鼓の音がどぉ~ん、どぉ~んと会場いっぱいに響き渡ると同時に、頭上の照明が一斉に点灯し、これまで薄暗かった会場の隅々までが鮮明に映し出されました。会場の空気が、興奮と緊張に包まれる中、頭上に掲げられた日の丸を目に焼き付けながら、君が代斉唱。時折、周りから明らかに違う音程の歌声を耳にしたときは、失礼ですが、頬が緩み少し緊張が和らぎました(笑)。


合気道道主のお言葉を始め、来賓の方、祝辞のご紹介の後、いよいよ第一部演武が始まりました。学生演武では、まだ初々しさを残しながら懸命に演武する姿を見て、初心忘るべからず!!と自分自身に言い聞かせました。


またある道場は、皆の動きが一教で押さえるところまで見事にシンクロしており目を見張るものがありました。会場には、私たちの練習仲間でもある荒川合気会、合気道野比道場、流山合気道同好会の参加もあり、それぞれの演武に心からの盛大な拍手を送りました。


さぁ、いよいよIHIの演武が迫ってまいりました。

IHIは9名、浜風も便乗し同じく9名、計18名の9組で演武をするのですが、この人数を確定するのは一筋縄ではいかない!これが演武大会あるあるなのです。地下の演武会場に降り立った我々は二列に並んでペアーを確認するのですが、あれ??一人足りない、まだ来てない!!では、ここは3人でやりましょう、私が受け(※技を受ける人)なので(※下手の初期位置につくために)走り、貴方は取り(※技をかける人)なので動かない・・・などのやり取りを何と演武のほんの数十秒前まで調整しておりました(汗)。

演武のぎりぎりまで何が起こるか、誰が参加するか??すら分からないのが演武大会なのです(笑)。


案の定、太鼓(※演武開始の合図:ドーン)は「正面に・・」(※各団体が行う演武開始前の号令)を発している最中に容赦なく鳴り響き、我々を焦らせますが、ここは日々の練習、昨日のリハーサルのお陰でしょう、誰一人として乱れることなく、落ち着いた演武が出来たと信じたいです!!90秒という時間はアッという間に過ぎ、感慨に浸る余裕もないまま、武道館の入口のフォトスポット(※USJか?)へ直行しまだ日差しが眩しい中、目を細めてハイチーズ!とても充実した第一部演武が無事終了致しました。


少しのインターバルを経て、第二部演武が始まりました。第二部の注目道場は何といっても、プログラム21番の白川竜次先生です。浜風合気会の演武は32番なので、丁度準備をしている頃に白川先生の演武が始まってしまう事になりますが、こればかりは見逃してなるものか!!と闘志を燃やし←燃やす場所が違いますね(汗)白川先生の演武会場の近くへ移動、しかと目にもとまらぬ早業の数々を目に焼き付けてまいりました。闘志を燃やして見に行ったご褒美でしょうか??我々も演武が近かったため、地下の階段を降り切ったところに、なななんと白川先生が一メートル程で手が触れられる位置にいるじゃあ~りませんか!!しかしあまりミーハーなところは見せず、泣く泣く?浜風合気会の集合場所へ向かいました。


さぁ、いよいよ我々浜風合気会の演武が始まります。先ほどの人数合わせの演武大会あるあるのハプニングはなく、人数もしっかりIHIのT先生が予め合わせて下さったお陰でスムーズに二列に整列し、浜風9名、IHI 5名の計14名、7組で演武始まりの太鼓音を待つばかり・・・太鼓は相変わらず、「正面に」の号令の途中で容赦なく鳴り響き、演武が始まりました。

正面打ち入り身投げ、横面打ち四方投げ、突きの小手返し、天地投げの4種の技を交互に真面目に演武し無事本日の一大イベントが終了しました。


昨年はド緊張のあまり、言われるまで全く気付かなかったのですが、いつも浜風やIHIが演武する際、関師範が演武会場のドア付近に立ち、我々を温かい目で見守って下さっているそうです。関師範の生徒を思いやるお気持ちに今後もしっかりと応えていきたいと改めて思うエピソードでした。


関師範の演武はプログラムの後半の45番目、写真撮影を終えた後、見逃すまいと急いでお着替えを済ませ着席。そうこうしているうちに、我ら関師範の演武が始まりました。少しでも関師範の技に近づけるようにと気持ちを込めて師範の演武を動画に収めさせて頂きました。

第60回全日本合気道演武大会は大会会長、合気道道主の演武で締め括られ、今年も無事閉幕致しました。


今年は約4年ぶりの入場制限なしの合気道演武大会となり、会場には、演武者、観客、その他関係者総勢約1万人を超えるほどの参加、来場者で大盛況でした。漸くコロナ前に戻れたという感覚です。


今回の大会に、お仕事、または、懸命なお稽古中の予期せぬ怪我で参加できなかった仲間がいます。更に今後も懸命にお稽古を重ね、次回の61回目の演武大会は是非とも全員で参加し、この日本武道館で迫力のある演武を披露出来る事を心から願っております。そして、演武大会の後は、お決まりの打ち上げにて、互いの労をねぎらって大会の成功に祝杯を上げたいですね!!(M)


※は編集者注釈



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