と言いましても、合気会本部指導部の森先生ではございません。現在オーストラリアで教えていらっしゃる養神館系の森道治先生(※1) です。Youtubeで合気道を夜な夜な検索している合気道マニアの方なら一度はご覧になったことがあるんじゃないでしょうか。ご存知ない方はこの動画をご参照ください。
え、胡散臭い?ですよね~。森先生は日本人の中では背は高いほうとはいえ、明らかに自分より何十パーセントも重そうなお弟子さんたちをいとも簡単に投げまくる様は、ある程度のヤラセを疑われても仕方ないかもしれません。でも私はこの先生の合気技はホンモノだと信じて疑いませんでした。だって、実効性の無いウソ技にあんなに多くのデカイ外国人のお弟子さんたちがついて来ないでしょう!?
行ってきましたよ、森先生のセミナー!昨年のセミナーには、気づいたときには空きが無かったため泣く泣く参加できませんでしたが、今年はなんと!たまたま友人と森先生の話になった流れでググってみたところ・・「一週間後にセミナーあるっっ!しかもチケットが残ってる・・だ・と・・?」
・・ポチッ!・・(たっけ・・!!)
いやいや、ブリズベンまで訪ねていくことを考えればやっす~!当日、初めてお目にかかった森先生は、その日の午前中の稽古後の休憩中でベンチでお休みになっていたにも関わらず、私のような塵芥にもわざわざ立ち上がって会釈してくださいました・・感激!そして更衣室で拝見したそのお体の華奢なこと・・私のように無駄な赤身も白身(ブヒッ)も一切無く、豪州のゴツイお弟子さんたちをバクバク投げ散らかしているとは思えないほどスレンダーなお体なのでした・・!
稽古開始の五分前に受講者全員が着座し、「正面に礼!!」という塾頭の鋭い号令で稽古が始まりました。養神館系の、このピリッとした空気も私は好きです。とはいえ、森先生はいたってフレンドリー。心地よい緊張感と受講者の笑顔のバランスが絶妙です。
養神館には、浜風の代表が好きそうな「実戦でどう使うか」を追求した「実戦即応技」というストリート技の体系があります。それに森先生が考案された「拳闘型」という、上段突きのワンツーや蹴りに対する捌きを組み合わせた型の稽古が面白かったです。
それにしても森先生、教え方が実に的確・簡潔です!あれやこれや説明したところで覚えられませんからね。一度の稽古で覚えられることなんてカンのいい人でも一つ、凡人の私なら0.2個程度でしょう。相手の『うっざ・・』と訴える魚の死んだような目を察せず、クドクドとオラが理論を披露してしまう承認欲求丸出しのかまってちゃん指導者には、森先生の爪の垢を煎じて70ガロンほど飲んでほしいです。
(下へ続く)
※1 森 道治先生:養神館の創立者・塩田剛三師最後の内弟子。9年間に渡る養神館本部道場での修行ののちに渡豪。1995年に「合気道養神館ブリスベン道場 」を設立。剛三師直伝の合気技や実戦での有効性を追求した独自の「拳闘型」等の普及に取り組む
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