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明日に向かって持て! ②

  • 執筆者の写真: Aiki Hamakaze
    Aiki Hamakaze
  • 10月3日
  • 読了時間: 2分

そこで、「包むように持つ」です。包むように持っていれば、肩と肘は柔らかく落としたまま素早く反応することも一定の固定力で繋がりを保つこともできます。だーかーらー、包むって何なのよ!? 

 

「接触面全体の圧力が偏らず均等になるように一定の力は加えるが、それ以上握りこまず五指を固定しておくような持ち方」

(※個人の見解です) 

 

どうですか。言語化してやりましたよ。岡本眞先生もビックリでしょう!つまり、自分の手をフックだと思ってひっかけておくようなイメージです。これなら手の内の圧力の変化を感じ取りやすく、肩も肘も固まっていないので反応しやすくなりますし、一定の固定力もあるので瞬間的な変化に対しても途切れにくくなります。

 

IHIが極秘に開発中の、あらゆるモノを異次元空間に一瞬で消し去ってしまう装置を使って、受けが掴んでいる取りの腕が一瞬で消えてしまった場合、思わずさらに握りこんでしまい掌が閉じてしまうような持ち方が「握る」。手の形が変わらず、取りの腕だけがスッポリ無くなってしまうような持ち方が「包む」なのではないでしょうか。

 

もっともこれは、取りの動きについていく柔らかい稽古における持ち方です。動かない受けは、習わなくても鍛錬しなくても誰にでもできます。「合気道の稽古は、コミュニケーションである」というステキな名言を残した当会の仲間がいますが、合気道の面白いところをよく表していると思います。

時には渾身の力でガッツリ握りこむ稽古(固い稽古)も必要でしょう。その方が「実戦的」であると主張する人もいますし、強く持たれたら何もできないのではそもそも武道として侮られてしまいます。ですが、ただ岩のようになって立ちふさがることと相手の出方に応じて柔軟かつ的確に反応することのどちらが、公私において数多の人々と関わっていかなければならない長い人生にとって、より明日のためになるのかは明白だと思うのです。柔らかい稽古とは、互いの体を練り、感覚を磨き、よい技を会得するための一つの稽古方法です。

 

とはいえ、持ち方が分かってから「正しい姿勢を保ちながら取りの動きについていく」のが更に難しいんですけどね・・もうイヤになるほどに・・。これに関してはまた稿を改めなければなりません。私ができるようになるまで7年ほどお待ちください。(Z)



諸手取り・両手取り・片手取り
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