残暑お見舞い申し上げます。
「残暑」は、立秋過ぎから使う言葉となっていますが、もはやまったく季節感のない言葉になってしまいました。。暑い日が続きます。皆さまどうぞ、まだまだご自愛ください。
合気道マニアの皆様にはご存じの方もいらっしゃるでしょうが、本眞正傳合気柔術岡本会の岡本先生の稽古に行って参りました。えっ、ご存じない? ハイ、下記のリンクをご参照ください。
どうですか~、怪しいでしょう!?wwwww
ここ一年半くらい、この先生の動画をちょくちょく見ては感心しつつ、「ホンマかぁ~!?」という疑問も拭えず、正解が分からないため試しようもなく、悶々と過ごしておりました。
この先生のすごいところは、「技法の言語化」です(と言っても結局動画を見るだけでは何も理解できませんが)。合気の達人は過去にも現在にもいますが、技法としての「合気」とは何なのかを明確に解説している方は殆どいらっしゃいません。塩田剛三師(養神館)然り、岡本正剛師(大東流:六方会)然り・・。むしろ、核心を隠すためにわざと言葉を濁しているな・・とさえ勘ぐってしまいます。
私の知る限り、現在「合気の技法」について、何とか言語化し伝えようとされているのは、この岡本眞先生と、養神館ブリズベンの森道治先生くらいです。「合気」とは何か、「呼吸(力)」とは何か、などが未だに明文化されていないのは、一派の存在を優位に保つため極意を秘すのは致し方ないこととはいえ、先人たちの怠慢です。
持つべきものはミーハーな友垣で、岡本先生が〇ケ〇ンみたいでカワイイからという実にケシカラン理由で「会わせろ」と私に催促するのです。自分で問い合わせて勝手に行けや~、とブツブツ言いつつも、もともと興味のあった私は、その声に乗っかる形でポ〇モ〇のボスにお会いできることとなったのです。
合気技ってなんじゃらホイ?
日々、合気道を一途に稽古されている熱心な諸兄は、こんな怪しい技には興味が無く、よく知らない方も多いと思います。合気技とは何なのか、という定義は、人や流派によって様々です。前述の通り、明確な定義も分類もされていないため、簡単ですが私なりにその種類と特徴を紹介させていただきます。
まず合気技とは何でしょうか?
「重心の移動や骨格のアライメントによる力の集中、肘の使い方や軸の変更による支点の変化などの体術ではなく、なんかよく分からんけど、受けが何らかの生理的反射により物理的・解剖学的に説明困難な不思議な崩れ方をする技の総称」である!(※個人の見解です)
合気技の種類
一、頚椎反射系
接点から直接首を攻めることで緊張性頚椎反射を起こし、硬直させる。下肢が伸展し、つま先立ちになってしまうのが特徴。大東流における合気技は、だいたいコレ。塩田剛三師が、R・ケネディーのボディーガードにかけたのもコレである。
主な術者:岡本正剛師(大東流:六方会)
二、ミラーリング反応系
接点を介して受けと重心を共有し、バランスの取りどころを生理反射レベルで混乱させ、接点から離れられなくする。握らずとも触れているだけで効果を発揮するのが特徴。最も胡散臭く見える。
:岡本眞師(本眞正傳合気柔術)
三、「抜き」系
「抜き合気」ともいう。主に肩の脱力によりバランスを奪う。受けは拠り所を失いたたらを踏んでしまう。
:砂泊諴秀師(万生館)、井上強一師(養神館)
大まかな分類としては、これら三つでしょうか。シロウト考えですのでご参考まで。なんかよく分からんがスゲー効く!という意味では、関師範の技も合気技なのかもしれません。
(下に続く)
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