International Aikido Summit Tokyo 2024 ・・と言うそうですyo、英語では。
さ、サミット~! しかし国家元首の集いでも一都三県で展開されているスーパーマーケットチェーンでもありません。いんたーなしょなるな、アイキドーのサミットでんがな~!
サミット・・それは「頂点」。苦節9年、ついにワイもここまで来たか・・感無量ですっ!参加資格は「合気会の会員」ってだけですけどね。
大会と言っても合気道に試合はありません。大がかりな稽古会といったところです。この大会、不思議なことに国内の会員向けにはあまり積極的に告知されていません。現に私も同門の先輩から聞くまで知りませんでした。
10月2日からの5日間、海外で指導されている師範を含め、高名な先生方が代わるがわる1日何コマも指導してくださる貴重な機会なのです。よっしゃ行ったるで~、と意気込んでみたものの、そこはまっとうな社会人。そんなに休み取れるか~い、というわけで4日(金)しか行けませんでした。
5日(土)のティシエ先生(※1)に参加したかったなぁ~。いやいや4日(金)にも私の大好きな菅沼先生(※2)のコマがあるのですよ。楽しみだなあ~。会場までの銀杏クサい道も苦になりませんっ!
金曜 9:00 AM、1コマ目の稽古が始まりました。参加者が多くて先生のお手本が見えにくい~。やはり参加者はインバウンドの外国人が多く、8割外国人といったところでした。日本人っぽく見えても台湾や香港の方も多く、合気道のインターナショナルっぷりを感じた稽古会でした。でも・・
次はもっと涼しい会場でやってほしいですっ!!
午前中の〇ッソ暑い2コマの稽古にすっかり体力を削られてしまったため、午後の3コマのうち2コマはキャンセルし、5コマ目の菅沼先生の稽古に備えます。なぜ菅沼先生が好きなのか?自分でもよく分かりませんが、大きく、豪快で、かつ流れるような技は合気道の一つの完成形でしょうし、何よりもそのお人柄ですよ。私は主に映像でしか拝見していませんが、誰に対しても優しく丁寧にご指導されるお姿は神々しくさえあります。翁先生に直接指導を受けられた最古参の先生が、どこの馬の骨かも分からない受講者の二教を「効いてる~イテテっ(ペンペン)」と受けてくださるなんて・・。師範にはもみ手で擦り寄り、下級の者をおちょくって喜んでいるようなゲスい指導者には、菅沼先生の爪の垢を煎じて7リットルほど飲んでほしいです。
残念ながら菅沼先生には手を取っていただけませんでしたが、ナマ見取りができただけで満足でございます。それにしてもこの稽古会・・レベルが高い!!まあ、わざわざカネと時間をかけて海外から稽古に来るような合気道フリークがほとんどですからね。合気道に勝ち負けは無いとはいえ、手を取り合って稽古をしていると、その実力差は文字通り手に取るように分かります。私は合計で25人くらいの方と稽古しましたが、5勝20敗といったところでしょうか。その5勝には白帯の方や、そもそもその技を知らなくてマゴマゴしていた人も含まれます(恥)。早くIHIがフルオートで穴を掘って自分をそっと穴の底に隠してくれる重機を開発してくれないものでしょうか。
かれこれ10年ほど稽古をしてきて、少々分かったつもりでいても所詮は井の中の蛙なのです。いやいや、井の中の蛙とは天の高さを知っていることですからね。天の高さを思い知らせてくれるよき大会なのでした。(Y)
※1 ティシエ先生: Christian Tissier 1951年、フランス・パリ生まれ。欧州における最も有名な合気道指導者の一人であり、フランスにおける合気道の先駆者。フランスの合気道人口は日本よりも多いと言われている
※2 菅沼守人先生:1942年生まれ、福島県出身。1967年、合気会本部道場に入門、翁先生が逝去されるまでの2年間、最晩年の内弟子の一人として側に仕えた。1970年、当時合気会の勢力が少なかった九州へ普及のため合気会本部より派遣される。1977年、福岡市に「合気道祥平塾」を設立。「祥平塾」の名は、植芝盛平と二代目合気道道主・吉祥丸から一字ずつ取ったもので、吉祥丸先生の命名による
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